京羅木農産について

(有)京羅木農産は、島根県松江市出雲町にある介護予防拠点施設「おちらと村」で、地元の農産物を使って食品加工・販売を行っている会社です。地元の農家さん8人で設立し、現在は約50人が交代で働いています。

昔ながらの手作りの味

地域の農産物を利用して、味噌や漬物に加工したり餅をついたりして、加工場横のお店やスーパーの産直コーナーで販売しています。予約制でお弁当、限定ランチ等のお食事も提供しています。柿の産地であるここでは、ほし柿の販売の他に、柿を使っての商品開発も行っています。今では、柿のソフトクリームやドーナッツを作り販売しています。ほし柿、味噌、餅、お米などの詰め合わせセットもやっています。また、囲炉裏の喫茶(コーヒー、軽食、ケーキなど)も、年末年始を除き営業しています。

地域の交流の場

予約制で職人さんによる蕎麦打ち、コンニャク作り、笹巻きなどの体験ができます。季節によって体験内容は異なりますが、それも旬のものを活かしているからです。そして、自分で打った蕎麦をその場で食べることができます。会社ができるまでは、子どもや若者と触れ合うことがあまりなかった人も、最近では地元の小学生の体験が多く、地域の方と触れ合うことができるようになり、交流する場となっています。また、蕎麦打ち体験を受けた方が、今では先生になっています。休日には手打ち純蕎麦を打っています。

いいかげん(良いかげん)

働いているのは20代〜70代の50人ほどで、登録制になっています。子どもが帰ってくる夕方までや、週3日といった働き方や、農家、主婦、サラリーマンなど働く人も様々。普段はそれぞれ仕事をしている地域の人が、休日や空いた時間に京羅木農産の仕事をしています。

パートと違うところは?とお聞きしたところ、「いいかげん」と一言。時間が空いたときに少しだけやっているようです。

ここで働く70代のおばあちゃんも、会社がなかった頃は外に出ることが少なかったのですが、今では時間があればお餅をついたり、炊き込みご飯を作ったりと、世代が違う人たちが集まるこの場所でワイワイ話しながら働いています。

自分の打った蕎麦を食べたいと蕎麦打ち教室に通い、今度は自分が打った蕎麦を食べてもらいたいと手打ち蕎麦をふるまうようになった農家さんや会社員。平日は蕎麦打ちとは全く関係ない仕事を行っている方々が、生き活きとそば打ちを楽しんでいます。

「美味しい」、「また食べたい」と言ってもらうだけで嬉しい、そんな働く場所になっています。

地産地消

『地域の資源』を利用しよう!と、加工品には地元のものを使い味噌や漬物などを作ってお店に直接卸しています。また、お昼や夜には食事も作っていますが、使われているお皿、机なども地元の陶芸家や建具屋が作ったものを使用しています。

売れるからと言って極端に生産の委託を強めると、今地域で行っている生産体系のバランスを崩してしまいます。「今ある地域資源を最大限に活かし、土地にあったものを大切にしている」と想いを語ってくれました。

そんな会社だからこそ、地域を一番に考えた仕組みを作っているのでしょう。無理に新しいものを作るのではなく、これまで培った智恵、技術を大事に考え、「昔ながらの、あたりまえのものを、正直に」作っていこうという想いで商品開発を行う、『地域を創造し、風土とともに歩んでいく会社』です。